なぜハムスターケージが4つもあるか
とても処分したいものがある。ハムスターのケージ4個。
このGEXのグラスハーモニーというケージ、なかなか使い勝手が良くて、我が家に大きいのと中くらいのが2つずつ、全部で4つある。なぜこんなにいくつもあるのかというと、今までに3匹のハムスターを飼っていたから。
ジャンガリアンハムスターのごまちゃんと、カラーハムスターのハムカツ。
二人が亡くなった後、長毛種のうにちゃんも飼っていたが、少し前にうにちゃんも亡くなってしまった。
うにちゃんの話はこちら。
で、なぜ3匹なのに4つケージがあるの?というと、私の変態的動物好きが原因である。
最初に飼ったごまちゃんとハムカツが、初めてのハムスターだったのだが、ハムスターがこんなにケージから出たがるものとは知らず、かわいそうで色々調べまくって、地下型巣箱で飼う、という方法を知り、実践するようになった。地下型巣箱の説明は省くが、この飼い方をするために、前述のケージの底にアイロンの熱で穴を開けた。ごまちゃんのケージとハムカツのケージの2つ。
その後、ホームセンターで売れ残りのような状態だったうにちゃんが気の毒でつい買って連れて帰ってきてしまったのだが、そのときは普通の飼い方をしようと新たにそのときに売っていた中くらいのケージを購入、でもやっぱり狭そうでかわいそうだったので、しばらくしてネットでもうひとまわり大きいケージを購入した。
500円のハムスターのために、5000円と8000円という2つのケージを買ってしまった。
しかも結局うにちゃんもあまりに出たがるのが気の毒で、地下型巣箱の生活になった。ので、あらたに買ったケージ2つはあまり使用していない。
みんな亡くなってしまったので、4つのケージが不要になった。もうハムスターを飼う予定はない。本当はものすごく飼いたいけれど、寿命が短くてすぐに逝ってしまうのが悲しすぎるのでもうつらい思いはしたくない。
このケージ、4つもあるし、場所を取る。扉はガラス、ほかはプラスチック、分解も大変なので捨てるのもおっくう。ブックオフには使用済みの動物のものは出せないみたいだし、だいたい底に穴の開いたケージなんてさすがに売れない。というわけで、初ジモティーやってみました。
ジモティー初投稿
初めてと言っても、まあ投稿ボタンを押していけば全然難しいことはない。
ひとつひとつ写真をとって、底の穴はもちろん傷ついた部分なども写真で説明。
値段は、穴の開いているケージはタダ、ちゃんとしたケージはどうしようと思ったのだけど、元を取りたいとかいう目的ではなく、とにかく場所取って邪魔だからなんとかしたいだけなので、水洗いの水道代くらいもらえればいっか、と思い200円にした。
穴あきのケージを2つ投稿して、3つ目に穴の開いていないケージを投稿して、10分もたたないうちに問い合わせメールが来た。出品した3品全部ください、と。
は、早い…。あまりに早かったので最初ちゃんとしたケージだけほしいのかと思っていたのだが、よくメールを読むと全部ください、と書いてある。しかも、3時間後にうちのマンションの下まで取りに来てくれる、とのこと。
え、そんなにすぐ片付くならもうこの人でいいや。と投稿30分もしないうちに、投稿のステータスを受付終了にした。
すごい、自分で投稿しておいてなんだけど、穴の開いたケージなんて欲しい人いるんだー。
そして、しばらくして冷静になって考える。
この人はなぜこんなに交渉がスムーズなのだろうか。慣れている感じ。問い合わせも超早かったし。普通の人がケージ3つも必要だろうか(自分は4つも持っていることは棚に上げて)
…もしかして、プロ?
この場合のプロが何者なのか良くわからないけど、リサイクルショップの店員さんとか、転売ヤーとか…?。
もうこれ以上投稿するのが面倒になっていたので、この購入予定の人にもう一度メールを送った。「もう一つケージあるんですけど、いりますか?」と。案の定、ぜひください、という返信があった。
そして約束の夕方5時、一人では行かないほうがよいというジモティーのアドバイスと、そもそも4つも一人では運べない、ということで、夫と娘にも一緒にマンションの下まで運ぶのを手伝ってもらった。
約束の時間通りに、黒のステップワゴンで相手はやってきた。
車から出てきたのは短パンはいた普通のおじさんだった。助手席に座っていたのは、ずっとスマホを見てこちらを一顧だにしないややふくよかな茶髪の女性。
私達はお互い軽く会釈して、男性はあまり確認もせず私が渡すケージを次々のトランクに入れた。
私はすっかりこの人がプロだと決めつけていたので、もうなんでももらうだろうと思って、ほぼ未使用の回し車とハムちゃん使うかなーと思って買ったけどやっぱり使ってくれなかったチンチラの家というのもその場であげた。(ハムスターでどんだけ散財してるんだ私は)
そして、相手はお礼を言って最後に私に500円玉をくれた。あれ?200円て言ったんだけど。なぜに500円?
ちょっと戸惑いながら私は500円を受け取って、ステップワゴンは去っていった。
「ちょっと多めに払って後腐れないようにするやり方なのかね」夫は言った。
なるほど。確かに多めにくれれば悪い気はしない。そもそもの金額は全部で2万円以上なので、相手にとってもは500円払ったところで痛くもかゆくもないだろうし。
しかし、あの人は本当のところ、プロだったのだろうか。やっぱり転売目的なのだろうか。
そうすると、ジモティーの本来の主旨からは外れるので、それに加担した私もあまり良くないことをしたのかもしれない。
とはいえ私は、あっという間に不用品を持って行ってもらうことによって、時間の節約というメリットが得られた。
「まあギブアンドテイクってことで、いいんじゃないの?」と夫は言った。
とにもかくにも部屋がすっきりした!
ジモティーの売りますあげます掲示板には、プロが混じってるかもしれないよ、という話でした。