今話題のこの方の本を読んだ。
著者が、どのように明石市を人口増、税収増、賑わいのある街にしていったかということと、ご自身の政治哲学などを分かりやすく書かれた本。
泉さんがどのような方なのかは、あえて私などが書かなくても有名なので書く必要もないと思うので、感想を2つだけ。
税金の無駄遣いをやめることについて。
元市役所職員なので、なんとなく分かる。ある意味において役所は1円の無駄遣いもしていない。一人ひとりの職員は、法令通りに厳格に予算を執行している。例えば出張の際の交通費の請求など、本当に厳密に最も安い経路でないとお金は払われない、たとえ本当は最も安い経路は使わなかったとしても。
ただ、法令通りに真面目にこなしている目の前のその仕事、その仕事自体になくてもいいものがある、そういう仕事は多いと思う。建設費とか。年金と保険は制度自体をドカンと変えないとだめ。
世界の変化について。
「時代の変化は、ある人の『困った』とか『これはおかしい』という思いから始まります。」と書かれていた。
著者が少数派の側に立って物事を考えるのは、弟さんが障害者であることに由来するとのことだ。今の世の中なんか変なことはいくらでもあるけれど、ここ数年は、変なことを変だと言う人に接する機会が本当に多くなった。
この本を読んで、そんなおかしいことを「おかしい」と言える世の中の空気になってきたことを感じた。
本当に、日本は変わるのかもしれない。
まあでも、日本とか世界とか大きいことを考えるのはやめよう。正義っぽいことを考えても多分ろくなことはない。
私は、私の身の回りの見える範囲の世界が変わることを願うし、そのために努力し、その変化に対応することにする。
私の周りの世界の変化は、こんな感じ。
道路に車が走っていない街。でも大丈夫、病気とか困ったときはちゃんと車は使える。猫を放し飼いできて、近所の人同士はみんな顔と名前を知っている。自分ができることを、金銭を介さずに直接のサービスでやり取りし合う。街の人はみな音楽をやったり絵を描いたりして、祭りをする。認知症になっても、近所の人が友達だからなんとなく見てくれていて、車もないから徘徊しても危なくない。
無駄な公共事業はなくなって、その分が全部子どものための予算になって降ってくる。
水が一気に沸騰するように、ある時一気に日本に変化がやってくるのだろうか。
そうなのかもしれない。租税負担率とか、年金額とか、不登校の問題とか、気候変動とか、なんかもういろいろ、限界に来ていると思うから。
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