前回までの話
初めて飼ったハムスターを習性も知らずに、出たがって気の毒だからという理由で部屋に放すことを続けてたらクローゼットの奥で巣作りしてしまい、慌ててケージに戻したところ、自ら開拓したクローゼットの巣に戻りたがってノイローゼの(に見えた)ハムカツ。ハムカツがクローゼットよりも住みたくなる家を作るべく、地下型巣箱の設計図を握りしめ、ホームセンターのはしごをしたのでした。
最初に作った地下型巣箱
ホームセンターというのは、買った板をカットしてくれるということもその時知りました。板と板を何でくっつけるのかも知らず、でもとにかく急いで作らないといけないから、厚さ9ミリのMDF板をホームセンターでカットしてもらい、木工用の接着剤で組み立てました。
見た目はまあそれっぽくなっているが、素材がMDFだったこと、ネジではなく接着剤で板をくっつけたことが、後にかび臭くなったことの原因となり、今は亡きハムカツに今でも申し訳ない気持ちです。
地下型巣箱でハムスターを飼ってみて
それまで使っていたハムスターケージの底の部分を、入澤さんのホームページの説明の通りにアイロンで直径5センチ弱の穴を開け、地下型巣箱の廊下部分に重なる位置にケージを置きました。初めてそこにハムカツを案内したところ、ものの数秒でハムカツは地下への道を発見し、ちょっと探索したあと、そこをすみかにするべく、ちぎったティッシュやらを集めはじめました。
http://www.ham-ham-ham.com/index.html ←当時必死に読んで学んだ入澤さんの研究成果、ハムスターの飼い方
私は3度の飯より動物が好きなので、保護猫団体のサイトやら、ハムスター多頭飼いの動画やら、動物園の動画やら色々見るのですが、どんなに大切に動物に接していると私が感じるものでも、批判はつきもののようです。この地下型巣箱も、良いという人ばかりではないというのは感じます。
ハムカツの経験から言うと、この地下型巣箱にしてから、ハムカツは深夜しか出てこないようになりました。家人が寝静まった11時すぎから巣箱から出てきて、部屋を走り回り(夜は巣箱上部のケージを開けっぱなしにしていた)、私が部屋にばらまいたひまわりの種なんかを集めて朝5時には巣箱に帰っちゃう。ハムカツに会うのは、3日に一回深夜に巣箱のトイレそうじに私が行くときだけになりました。
それ以降ハムカツは、ペットというより、生活時間帯が違う同居人のような存在になりました。
さわれないのは言うまでもなく、いるんだっけ?みたいな状態。
でも、ハムカツはカラーハムスター、いわゆる大型ハムスターです。小型ハムスターだともっといい感じみたいです。小型ハムスターの種類である、ジャンガリアンハムスターのごまちゃんも後に地下型巣箱にしたのですが、ごまちゃんとは地下型巣箱にしたらそれ以前よりも仲良くなることができました。
結局今も、自作地下型巣箱を使っている
ごまちゃんとハムカツは、二匹とも2歳と1ヶ月で亡くなりました。ハムスターの寿命としては平均くらいだと思います。でも知り合いの普通の飼い方で飼っているハムスターは2歳8ヶ月の子とかいるので、どう飼うと長生きするのか、地下型巣箱が寿命に影響するのか、個体差も大きいだろうし、ハムカツとごまちゃん2つのサンプルだけでは、なんとも言えないと思います。
そして現在ですが、1年前に500円で売られていたハムスターがつい気の毒になって1匹だけハムスターを飼っています。こちらは前回の反省を踏まえて、ネットで購入した厚さ9ミリの桐の集成材を使って、コースレッドというネジで組み立てています。
今のハムスター、うにちゃんも地下型巣箱にしてから深夜しか出てこなくなりました。人間はすっかり寝ている時間帯なので、ほとんど会ってません。さわれないこと、会えないことはあまり良いことではないと思います。触って近くで見られないと、健康状態がチェックできないからです。
とはいえ、ケージに閉じ込められているよりは、深夜だけでも6畳の部屋を走り回れるほうが、少しでもハムスターの生活にはよいのではないのか。私はそう考えるので、やっぱりこの巣箱でうにちゃんには生活してもらっています。
私の取り扱いだとすべてが思った通りの飼い方ができていませんが、かわいくて賢くて潔いこの小さな友達の生態をこんなに詳しく紹介してくださっているこのホームページを作られた入澤さんに今も感謝の気持ちでいっぱいです。色々教えてくださりありがとうございました。