マンションの管理組合の役員になったので、先日マンションの基本的な設備をいくつか案内してもらった。
役員になった時の話はこちら。
各戸への給水設備と貯水槽
さて、普段は入れない1階の管理人室に入り、管理人さんのいる部屋のさらに奥に行くと、初めて見る、地下へつながる階段が。
おおー。リアル・インディージョーンズ!案内されている役員さんのうち、私一人興奮している。
階段を下りると、各部屋へ水を上げるこんな設備があった。うちのマンションは貯水槽が地下1階にしかなくて、地下から最上階までこのポンプで水を上げているとのこと。15階より下と16階から最上階までの2系統の管に分かれていて、水を上に上げたままの圧力だと各戸に送るには高すぎるから、減圧しながら各戸に水を供給しているらしい。
そして、奥に見えるのが貯水槽。マンションの基礎の間の隙間?に置いてあるので一部分しか見えなかったが、こんな感じの大きめの貯水槽が全部で7つあるらしい。
自家発電設備
外の駐輪場へ移動し、隣接している自家発電設備の部屋の扉。自家発電設備はディーゼルエンジンで動かす。
停電の際は、この設備で共用部のエレベーターと照明の電気をまかなうらしい。
電気室
さて、また移動して今度は電気室へ。普段は入らない1階店舗裏には、東電の電気室と、共用部の電気室があった。
共用部の電気室に入れてもらった。東電の電気室は各戸へ直接電気を送る設備で、共用部の方はこんな感じ。
中を見ても何がなんだか全く分からないが、電気設備がこんな風に見えるようになっているのは珍しいらしい。土地がなかったりして屋外に置かなければならないことも多いので、物置のような箱のようなものに入っていて中が見えないことも多いそう。
まとめ・停電時の謎は未解決
さて、細かいことはわからないけれど、最も大切なライフラインの電気と水を各戸に送る設備がマンションのどこにあるのか、どんな見た目をしているのかということが分かってよかった。
案内してくれた管理会社の人にずっと思っていた質問をした。
停電したら水道は止まるのか。止まるのであれば、自家発電設備で給水設備を動かすことはあるのか。
管理会社の人は、給水設備は電力で動かしているので、停電すれば給水設備も止まり、上の階で水を貯めておくところもないので、水道も止まるはず。自家発電設備で動かすものの中に給水設備は入っていないと思う。と答えてくれた。
つまり、停電すれば水道も止まる。…まあ、普通に順を追って考えればそういう結論になるよね。
でも不思議なのが、2011年の東日本大震災の計画停電の時、水道が止まったという記憶がない。あれはなぜだったのか。やたら設備に詳しそうな役員さんがいたので当時のことを聞いてみたけれど、その人も「確かに水が出ていたような気が…。自家発電で動かしたのかなあ。どうだったっけなあ。」やっぱり記憶があやふやのよう。
ということで、2011年にどういう状況だったのか、管理会社の人が当時の議事録を見てみます、と言ってくれた。
次の理事会でどんなことを教えてくれるか、ワクワク。
私の予想としては、当時計画停電は1回2時間行われるということだったのだけど、実際その時になって、実は停電しなかったり、しても2時間よりも短くて影響が少なかったのではないか、と予想している。
まともに停電したら、やっぱりマンションの水道は止まるんじゃないかな。