母がアルツハイマー型認知症と診断されて、もう3年か。
母の話を以前に書きました。
母は要介護認定もされているのだが、特に介護サービスも受けず、父と2人で自宅で生活している。
認知症というと徘徊などの問題行動をまず想像してしまう人も多いのではないかと思うが、母は認知症と診断されて3年、少しずつ進行はしているのかもしれないが、日常的に接する家族としては、接し方にほとんど変化はない。
周囲がストレスに感じることとして、同じ話を何度もするとか適当な作り話をするとか、まあ典型的な症状があるがその他に、やはり典型的だが金銭感覚がおかしくなって金遣いが荒くなったり、お金に執着したり、ということも仕方がないとは言えイラッとさせられる。
私としては、お金に関することが一番嫌だなーと感じている。
今日はそんな母の金遣い荒いお買い物特集。
じゃーん。こちらのお人形。1体5000円とのこと。両親がよく行く鰻屋さんのパートさんがこのお人形を手作りして売っているらしく、どうもうなぎを食べに行くたびに買っている模様。何体あるんじゃ。
寝室の本棚にも。オマエ、こんなところにもいたんかい。びっくりするわ。
私の友達にこのことを話したところ、「日本人形じゃなくてよかったね」と言われた。確かに。日本人形がこんなにいっぱい並んでいたら、不気味さに気絶する。
あとは、私が実家に行くと、孫にお小遣いを渡したいのはいいんだけど、正月でもないのになぜか大きめの封筒に入れて用意されている。
子どもたちもおばあちゃんが認知症ということは知っているので、はいよ、と私が渡すと、「あ…ありがとう。」とどういう表情をしてよいか分からないといった感じで受け取る。
いきなり買ってきたでっかい胡蝶蘭。特に植物を育てるのが好きというわけでもなにのに。高そー。枯らしそー。
と言った、「もったいな…」ということは日常的にしているので、無駄遣いと言えば無駄遣いなのだが、よく聞くようなリフォームの契約しちゃったとか、最悪ケースになるほど無分別では今のところ全くないので、相対的に金額が低い無駄遣いは目をつむっているという現状。
こういったことは問題行動といえばそうなのだけど、母は普通に暮らしている。父がずっと横で見ているので最悪ケースは避けられているという面はあるのかもしれない。そう聞くと良いことのように聞こえるけれど、父の母への接し方も問題ありありで、母をまるで何もできない人間のように扱い、先回ってすべての行動を父がしてしまっているので、父と二人きりでずっといることが一概に良いこととも思えない。
いつどうなるかは分からない状態ではあるけれど、認知症になってもとりあえず平和っぽくにやっているというケースでした。