沖縄に行っておりました。普通に観光もしたのですが、自給自足のテーマにふさわしい場所を見てきたのでそちらのご報告です。
場所は、工房地球のかけら。
きれいなところでしょう。沖縄県八重瀬町にあります。
こちらは、沖縄県在住の木工職人古我知さんのフィールドです。
真ん中にある小屋で子供から大人までたくさんの人が訪れて、ものづくりを楽しむことができるシェア工房です。
別の角度から。こちら、400坪ほどの土地なのですが、ほどよく背の高い木や中くらいの木が生えていて、あとはいい感じの草に覆われていて、南国風の植物でとってもいい感じ。
でもここ、2年前までは放置された原野だったのだそう。
電気も水道もないこの荒れ果てた土地を切り開いたのは、古我知さん。でも古我知さんは脳卒中による後遺症でご自身の手で開拓することはできませんでした。では、誰が。実際に道具を使って体を動かし開拓したのは、古我知さんの仲間たちでした。
そして、電気や水道を引くなどもろもろの資金はクラウドファンディングで。
このクラウドファンディング記事がめっちゃ感動しました。
降水量も多く夏の湿度も高い日本の土地ってほっておくとどんどん植物が生えて暗い森になってしまいます。まして南国沖縄。ここも原野と呼ばれる暗い森だったのだそう。ツタがからまって中も見えなくなってしまった土地を、健康な人だって1人で切り開くのは不可能だと思います。
ところでこちら、古我知さん作の手作りコンポストトイレ。かわいいですよね?!中は全然臭くなかったです。
便器の中は、おしっことうんちが分かれて下に落ちるようになっていました。そしてうんちは、写真左側の木の棒を前後に動かすと下でうんちが撹拌させる仕組み。いわゆるコンポストトイレですね。すてきです〜。
さてさて話を戻し、原野を開拓した古我知さんの仲間たち。一部重機は入ったのだそうですが、ほとんどは人の手で開拓を進めたのだそうです。
私は現場を見ていないので、信じられない思いです。どうやって?何人で?特にプロでもない人達が。
「私はいすに座って見ていただけ」「お願いするのが上手になった」
御本人から聞けた言葉は、ニコニコかわいらしくおだやかなそんな言葉の数々で、原野を開拓してくれる仲間をどうやって集めるのか具体的なことは分からずで、同じようなことをしようとして、古我知さんのやり方をそっくり真似することはできないようでしたが。
でも、職人としてもう何十年も地元でずっと働き、10年以上前から一般の人に向けてものづくりや木工の知識や楽しさを普及啓発する活動をされてきた中で、培ってきた信頼や関係性が、自然と仲間を集める大きな力になっているのかなと想像したのでした。
そういうわけで、フィールド開拓の仲間の集めのコツは、信頼・継続・発信なのかな、と勝手に解釈。いかがでしょうかね。
こちらはお土産にいただいた青パパイヤ。原野開拓で切り開いたところが明るくなって、埋土種子から育ったパパイヤの木。
勝手にパパイヤが育つなんで、沖縄ですね〜。
工房地球のかけらはGoogleマップでも出てきます。沖縄に住んでたら、小屋づくりから道具作りまで、DIY関連のわからないことはぜったいここに習いに行くんだけどな〜。
沖縄に行く機会はアポ取って行きたい!!