勉強しない高3受験生、1学期を見守る親の言い分

倍率ほぼ1倍の私立中高一貫校に入った我が子も高3、一応受験生である。

ほぼ一貫して勉強していない。(中高一貫校の一貫は決してそういう意味ではない)

だいたいノーベンで定期試験に臨むので、成績はほぼ素の状態が分かる。現国だけはとても良いが、それ以外は平均点より20点くらい低い。小6からそんな感じである。

そんな我が子、あまりに成績が悪いのでしばらく前から塾に通うとか言い出し、今日はその塾の三者面談だった。

勉強嫌いなうちの子はとにかく早く終わらせたいらしく、総合型選抜でさっさと決めたいらしい。とすると、10月には出願が始まるので、親も一応いつでも手助けできる状態にしといたほうがよいかな、と話を聞きに行ってきた。

我が子は、私の知らないところで第一志望の大学学部学科を塾に提出していたらしい。塾の先生は、その大学の総合型選抜の要項を見せてくれて、今後のやるべきことを説明してくれた。

もうすぐ期末テストなので、評定平均を少しでも上げるために期末まではとにかく期末の勉強。期末が終わったら総合型選抜の準備を始める。志望理由書2000字を最初は箇条書きから始めて、塾にも学校にも出してみてどんどん添削してもらう。

夏休みは、総合型選抜がだめだった場合のために一般入試の準備もちゃんとすること。一般入試のための世界史、英語、古文の勉強と総合型選抜の小論文の練習は半々くらいの割合で。

1日の勉強時間は10時間だよ。

とみんなに言ってるだろう塾の先生のその言葉は、空虚に面談室に流れていった。

面談中の娘の様子と言ったら、まあとにかく覇気がない。

「歴史文化学科でいいんだよね?」とか、先生の確認質問など、あらゆる問いかけに10秒以上の沈黙の後、蚊の鳴くような声で一言二言答える娘。のわりに回答の最後には必ず蚊の鳴くような声で「ありがとうございます」と付け加える娘。

やる気ないんだか礼儀正しいんだか。

高校的にも周囲もみんな当然のように大学受験なので自分も大学受験以外の進路を思いつくこともなく、のわりに勉強好きじゃないし、件の歴史文化学科だってすごく志望してる分野でもないんだろうな〜。

ぼーっと生きていたいだけなのに、ぼーっとさせてもらえない日々に当惑してるのかなあ。

横で見てる私はそんなことを思ってました。←問題点をかなり分かってるんだからなんとかしろよ私。

いやあ、なんとかできませんて。この状況で、大学行かずに〇〇する!!って思いつくこと自体が、元気がないとできないもん。今の状況で大学受験ていうのは、本人も当座心から志望する逃げ道的進路なんだよね〜。

ああ。10代の子にそんな選択を迫る社会にした社会人としての私と、そんな育て方をした親としての私。ほんとに申し訳ない。心のなかで娘に謝る。元気だしてね。とりあえず大学はいったらバイトとか合コンとかして今より楽しいんじゃないかな。

そんな娘ですので、いまだに毎週末友達ともんじゃ焼き食べに行ったりフクロウカフェに行ったり、家ではスマホでネトフリ見ながらダラダラ夕飯食べてます。夏休みに1日10時間勉強。どうやってもやらんよね〜。

成績は悪いんですけど、この人、決して知性がないわけじゃあないんですよね〜。小論文の授業が好きという、暗記だけで乗り切っていた私から見たらなぞの好みで、書いている文章を横から見てると、いい大人でもそんなに書けるか?みたいなわりと賢そうな文章を書いている。

ま、なので、評定平均がいまいちだけど、たぶんその文章力でなんとかなるでしょ〜。

娘は、「志望大学の教授の本を読んでおいたほうがよいですか?」と塾の先生に質問していた。

そこまでできたらいいと思うよ。とのことで。

なるほど、では大学のホームページで志望学科の教授の名前調べて、その人達の著作をざっと検索して、面白そうなのをピックアップして図書館で借りたらいいわけね。そういうの私得意だわ。子供に教えてあげるかは別として、やっといてあげようかな。

総合型選抜は、志望理由書の準備とかひとつひとつがけっこう大変なのであんまりいくつもは受けないらしい。

ということは、うちの子は第一志望のこの大学のこの学科の準備だけしてればいいわけで親としては楽勝だな。うん。

もうすぐ天王山の夏が来るわけですが、あまり勉強しろという気にはなれない。好きでもないことを強制して、おとなになってから好きじゃないことを平気でできることになる弊害を身を以て経験してきているので。

なので、高3の夏もこれまでの夏と変わらんのだろうな。

勉強ができるようになるのも悪くはないんですけどね。机にかじりついて10時間も勉強すると、暗記は意味ないとか言われつつも、やっぱりいろいろ分かることは増えてきますからね。

まあでも、勉強しない高3だけど、こんなことをいろいろ思考できることに改めて幸せをかみしめたのでした。

だって。

そもそも高校に行けてる。

大学受験ができることがすばらしい。

少子化だから、偏差値なんてものを考えなければどこの大学でも入れる。

どこの大学だろうが卒業すれば「学士」である。

そもそも大学は「最高学府(東大じゃないよ)」。勉強ができない、好きじゃない人は行く必要ないのに、それでも行こうとしている、実際多分行ける。

いや、ていうか、そもそも生きてて家があって、ご飯がちゃんと食べられて暑かったり寒かったりしないだけで、もう貴族のように豊かなのに、その上大学どうしようか考えられるなんて。

なんて幸せなんだろう。

うーん。勉強なんてしなくていいよ、とははっきりは言えないけど、好きなことはやるその性質はそのまんまで、やりたい勉強だけやったらいいよ、とこっそり心のなかで言う母親でした。

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