私は、筋金入りの方向音痴だ。
今日は娘(高2)が試験休みで家にいて、推しぬい(知ってます?)を作るのに布が必要だと言うので、とある百貨店の駐車場に車を停め、ユザワヤに二人で行った。
駐車場から階段を下りて上って、百貨店建物に入り、まっすぐ歩いて左に曲がって、エスカレーターで1つ上の階に上がり、反対の方向に進んで、ユザワヤ到着。色々選んで会計終了。さあ帰りましょう。
エスカレーターで1つ下りて、さあ駐車場に続く出口へ行こう。
…どっちに行ったらいい?
娘。「こっちだよ。」娘についていくと、難なく駐車場に出て自分の車についた。ママ、方向音痴…。ドン引きする娘。私がこれほどまでに方向音痴であるとは知らなかったらしい。
なぜ道が分かるか、娘が説明してくれた。行きはエスカレーターを下りて、左方向に方向転換したから…。
私、「左に方向転換したら、帰りはどっちに方向転換するか分からないの!!」
またドン引きする娘。どうやら二人の会話は噛み合っていないらしい。
色々説明を聞いて、どうやら彼女は、出発地と目的地の位置関係を把握し、自分が今どの位置にいるか意識しているらしい。どこでどっちに曲がって…とかは便宜上説明しただけで、目的地に行くまでに「どこを曲がった」とかは言語としての記憶ではなく感覚で覚えているみたい。
「じゃあさ、バスに乗って知らないところに行くとかは?目的地がどこか分かってないじゃん。」またも見当違いの質問をする私。
それも前の説明と一緒。曲がって曲がって…たくさん曲がっても結局どちらの方向に行っているか意識していれば、今自分がどこに向かっているか分かる。といったことを説明してくれた。
なるほど。夫がよく「頭に地図を描くんだよ」と言うのだけど、私は「どうやってそんなことやるんじゃ」と思っていた。
娘も要するに頭に地図を描いているようだけれども、彼女の説明のほうが夫の「地図描けばオーケー」の一言よりも腑に落ちる。
なるほど。これからは自分がどこに向かっているか、常に意識しながら道を歩くぞー。
もし方向音痴を克服できたら、残りの人生、無敵な気がする。なんとなく。
「しゃべると気が散るから、人と道を歩くときはしゃべるのやめようと思うの!」私が言うと、
「いや、それはしゃべった方がいいと思うよ…」娘は冷静に答えてくれました。