LFCコンポストさんのバッグコンポストを始めてもうすぐ2年になる。
できた生ゴミの堆肥の使い道について、ずっと考えているがなかなか決まらない。
鉢に何度か入れてみた生ゴミ堆肥
鉢植えの土にコンポストを混ぜたことはある。でも、すごく水はけが悪くなる。なかなか鉢の水が乾かない。夏はその鉢にコバエが大量発生する。部屋を飛ぶので、子供からクレームが来る。
そんなときはこれを鉢に挿すと、ペタペタした部分にコバエがびっしりついて、それはそれでちょっと楽しい。
また、寒い時期のコンポスト入り鉢植えには、つやつやのダンゴムシがわいた。マンションの15階のリビングにダンゴムシが歩いている姿はかなり衝撃的だ。
コンポストをちょっとでも混ぜると、てきめんに水はけが悪くなる気がする。
鉢植えの土に混ぜるのは私はどうもうまくいかなくて結局使い道が分からず、できた生ゴミ堆肥は実家の隣の畑にジャーっと捨てている。もったいないが、一応土に還っていると言えなくはない。
物理性、科学性、生物性
園芸ボランティアの研修で、植物の育つ良い土とは、物理性、科学性、生物性のバランスのとれた土だということを学んだ。
物理性とは、十分な根が張れること、透水性・通気性が良いこと、保水性があること。
科学性とは、適度な酸度であること、適度な肥料分があること。
生物性とは、有機物を多く含み、小動物や微生物がいること。
私のようなシロウトはなんとなく、肥料、それも有機肥料をあげればいいのかな、と思ってしまうのだが、それは間違いだそうだ。
根がちゃんと張れて、水をちゃんと通す適度な隙間があって(団粒構造というやつですね)、かつ適量の水を蓄えることができる、そういう土でないと植物が生きることは難しいので、まずは肥料より何より、土壌は物理性が最も重要なのだそう。
また、肥料は適度な酸度でないと植物によっては与えても吸収できなかったりするので、科学性についても、まずは酸度を適切にするほうが大切で、肥料はその次らしい。
そして、土中の肥料分を微生物が、植物が吸収できる形に変えてくれることによって土中に肥料分を蓄えつつ、植物が吸収すべき時に適切に吸収することができる、というのが生物性のある土だそうだ。
生ゴミ堆肥は肥料分は多いのだが、土の物理性は良くしてくれないようだ。少なくとも私は思うように扱えない。
鉢のような少ない容積ではなく、広い畑に使うならいいのかな、などと思っている。
4月から市民農園を借りているが、そこも15㎡という限られた土地をフル回転で使うので、土の状態を回復することを心がけたい。1年の野菜の栽培が一段落して来年の春またリセットするときには、生ゴミ堆肥ではなくて、落ち葉堆肥を入れたいなと思っている。
森林整備ボランティアでよく雑木林に入るのだが、落ち葉の被った土というのはとにかくフカフカで柔らかい。
それとも一部生ゴミ堆肥を入れてみて、どうなるのか見てみようかな。
それでも続けます。生ゴミコンポスト
畑に使えてはいないのだが、生ゴミを堆肥化することは続けていきたいと思っている。
バッグに入れる基材を買うのでいくらかはお金がかかるのだが、濡れたものをゴミとして出さなくてよい、というのは気が楽だ。災害があった時のことまでは考えなくとも、ゴミがしばらく出せないときなど、生ゴミのことを気にしなくていいと思うと気分がだいぶ違う。
広い土地があれば使い道もありそうだけれど、まだしばらくはどうするか検討中。
LFCさんができた堆肥を回収してくれたりするので、そういう機会も使ってみたいなと思っています。