夕方5時すぎ、ただいま〜と玄関のドアを開けた。
今日は下の子が先に家に帰っていたようで、リビングから弱々しい声が聞こえる。
「助けて…バッタが、でっかいバッタがいるの…(すすり泣く声)」
え?バッタ?
リビングに入って、下の子が指し示す場所を見ると、スピーカーと小物入れの隙間に4cmほどの茶色のバッタ。
そういえば。
気がついていなかったが、ラインにもSOSメッセージが来ていた。
私が帰ってきて緊張の糸がほぐれたようで、ガチ泣きする下の子、中2男子。
なぜアスファルトに囲まれたマンション15階の部屋にバッタが。下の子の状況説明によると、学校から帰ったあと制服のズボンを脱ぐとバサッと言う音が。振り返るとバッタが床に。キャーッと悲鳴をあげたら、先方もびっくりしたらしくこの隅っこに逃げ込んだとのこと。
息子は電車通学。学校の周りはけっこう田舎。そ、それは君がお尻かなんかにくっつけて学校付近から連れて帰ってきたのでは?残酷な推測を息子に告げるものの、もはやこの闖入者が出ていってくれること以外に興味のない息子は気にしていない模様。それはそれでよかった。
さてどうしよう。私も虫はだいぶ慣れたけど、触ることはできない。
夫にライン電話をするも、会議中とのこと。
とりあえず、「バッタが出たから帰りますって言って帰ってきて」にハートマークを添えたメッセージを夫に送っておく。
隅っこだと、何かをかぶせて捕まえることができない。きっと野外でもこんなふうに隠れて鳥などの外敵に襲われにくくしてるんだろうな。
とりあえずここからどこか違うところに移動しないように、たまたま乗っかっていたCDデバイスや、クリアケースなどを使って閉じ込めた。
夕飯を作る気も失せて、息子と納豆ごはんを食べて一息ついていると、クリアケースの隙間から出てこようとしてるバッタの姿。
必死で撮影をする余裕がなかったのが残念なのだが、バッタはこのクリアケースと下のスピーカーの狭い間を一生懸命手前に向かって歩いてきていた。
私と息子は、必死で手前にバッタを誘導しクリアケースを出てきたところをビニール袋でキャッチ。
ビニール袋の中でブチ切れてバッチンバッチン飛び上がろうとするバッタ。こわい、その脚力怖いから。
家から出て、エレベーターを下り、100メートル先の公園に放してきた。必死でビニール袋から出るように誘導したら、出た途端ブチ切れてバッサバッサ羽音を立てて高く跳ね上がるバッタ。その羽音怖いから。
でも、良かった。足を折ることもなく外に放せた。
カラスに食べられるのか天寿を全うするのか知らんけど、もう入ってくるなよー。
バッタ一匹でこんなに狼狽する私が、果たしていなかに移住などできるのか?と自分でツッコミ。
あ、でも前に聞いたことがあるのだけど、家の中で虫を見ると人間は本能的にとても嫌な気持ちになるのですって。昆虫というのは感染症を媒介する働きがあるから、感染リスクが高くなる居住スペースに昆虫に入ってこられるというのは本能的に嫌なのですよ。うん、だから私の反応もしょうがない!
いやあ、虫苦手だけど殺さず逃した!今日は祝杯だ!ビールがうまい。
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