秋。
高校生のこの時期というのはですね、翌年度新学年での選択科目を決める時期なのです。
今高2の上の子は、ここのところ機嫌が悪い。いくつかの選択科目を取るべきか否かを決めかねていることが原因のようだ。
ぶつくさ言ってからんでくるので、否定しないように気をつけながら話を聞いていると、履修科目を決めかねているということも悩みだけれども、やっぱりいったん決めた希望進路でいいのかな、という大きな迷いがあるみたい。
「私立文系だったらどこの学部でもだいたい受験科目が一緒なんだからとりあえず勉強すればいいじゃん」と私が言うと、非常に機嫌が悪くなり、
「総合型で早く終わりたい」とのこと。
最近は総合型選抜というのですが、昔のAO入試のことですね。
この1年くらいかけて、希望の分野の大学の入試方式などを学校で調べさせられたみたいで、とりあえずの希望大学は一応学校に提出したりしている模様。上の子は
「今さら他の分野の大学調べるのはクソダルいからやっぱりこのままでいい」
と言い始めた。
自分の希望の学部のある大学を探し、かつ、一般受験ではなく、学科試験がないことも多く早く終る総合型選抜の方式の試験がある大学を調べるのがクソダルいと。
なめとんのか。
と言いたい気持ちを抑え、「じゃあまあ、調べますよ」と私は答えた。
親が調べてあげてる時点で大学なんて行かなくていいのでは、と自分ツッコミをしつつ、でも、高校生が自力で調べるのは大変だよな…と自分の高校生の頃を思い出しながらパソコンを開く。
ベネッセとかの全国の大学が載っているサイトで、分野や所在地などを確認し、これはと思う大学があると、その大学のHPを見る。
大学の入試要項というのはなんでこんなに見にくいのか。
まずはだいたいどこの大学でもアドミッションポリシーが長々と書いてあるんだけど、私これを読んだことが一度もない💦高邁な理念を語られてもねえ、受からんと意味ないっしょ。これを飛ばして、一番知りたい受験科目を探すのがいちいち手間。
一般選抜と総合型選抜や推薦型選抜を別々の要項にしているところもあれば、全て同じ資料の中に書いているところもあるし。
まあこれを高校生が一つ一つ見るのは大変だね…。何をポイントに決めていいか分からない。
調べながら、「こんなん私が行きたいわ」と言いながら、こっそり職場でプリントアウトする。
こんなにも学問をする選択肢があることがいかに恵まれているかということと、急激な円安などで日本が実は悪い方向に激変しているようだということ、どちらも私には子どもにうまく伝えられず、子どもの代わりに大学を調べてあげてる親。
もしかして、だめ親?