竹細工を習って以来、何度かお邪魔させていただいている房総竹部。
ここで愛農かまどづくりの3日間ワークショップがあるというので1日だけ参加させていただいた。
3日間でゼロからかまどづくりを始めて完成させるのだから、全日程を参加しないとかまどの全容はわからないのだろうとは思いつつ、私も一応家庭の主婦だったりしてなかなか全日程家を空けるのも難しく、せめて最終日の最後の工程だけでも見たいと思って最終日に房総竹部部室へ。

作業場である庭に着くと、思わず耳を塞ぎたくなる爆音!
グラインダーの作動音とグラインダーでレンガを切る音でした。
そして、レンガを削ることによって地面の色をレンガ色に変えるほど飛び散る粉塵。
おお。なんか想像もしていなかった苛酷な作業現場。

かまど設置場所の土間は外とは打って変わっておしゃべりしながら和気あいあい。3日目に伺ったときにはすでにれんがは8段目まで積まれていて、9段目をモルタルで固定させているところだった。
私も教えてもらって目地を入れる作業をちょっとだけ。
3日間の工程の最後の部分だけ見る、ということで、仕組みなどの理解が全然わけわからないかなと覚悟して行ったけれども、意外にそんなことはなく、ちゃんと楽しかった。
設計図のとおりにレンガを切る。切ったレンガを設計図の通りにモルタルで固めて積んでいく。
要するにそうやって作っていくということは3日目から見ても充分わかった。
そして、愛農かまどが戦後の燃料不足の時代に少ない薪でも充分な火力で料理ができる、という目的で作られているので、燃料が薪ですらなく、その辺の柴、つまり枝かなんかでお米を炊けたりする、すごいかまどだということも教えてもらった。
なぜにそんなことができるかというと、構造に工夫が凝らされていて、燃料投入口から排気口までの空気の通り方が最小限の燃料で最大限の火力が出るように考え抜かれているらしい。

この中での空気の通り方がすごいらしい。空気が中でぐるぐると旋回しながら通るのだと思います。

10段目まで積み上がった図。なんだか、かわいい。
レンガ切りとかモルタルづくりとか土台づくりとか、すごく大変な作業があった中で、最後にちょこっと行ってモルタルをちょんちょんとつけただけだけど、ちゃんと参加者に含めてもらってほんと感謝感謝です。
初めてお会いした方が半分以上だったと思うのだけど、ごく普通に私も初日からいたみたいになじめるこの空間、房総竹部、ほんとすごい。

煙突がついて、本格的にこのかまどが稼働した暁には、房総竹部に伺う機会がまた増えるというもの。
わくわくなのです。
愛農かまどを作るために必要なもの。レンガとモルタルと心の通う仲間たち。
特別ではないものをこうして集めることで特別なものが出来上がります。そんなことができたとき、私達の自給自足レベルは格段にアップするのです。住んでいるところや今何をしているかはあまり関係がない。まずは、私達の考え方をちょっとだけ変えてみて、自分の心のままに動いてみれば、新しい世界は開けていきます。

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