年の瀬はお祭りなので好きなことを書く

ここのところ珍しく仕事が忙しいという状態になり、すっかり普段の生活のペースを乱され、職場と家の往復、家では寝るだけ、みたいな生活を強いられている。いやなこと(仕事)も我慢してやり通す、みたいなことを続けていると、すっかり自分を見失いそうになる。

というわけで、好きな本を読むのである。

私も平均的な日本人くらいは自己肯定感が低いという自覚がある。とはいえ、後天的に自己肯定感を培い、現在はかなり安定した精神状態だ。

その後天的に培った自己肯定感の一部は、この本を読んで得られたと思っている。

著者の中田先生はイスラーム法学者で、イスラム教の思想による人生論を語っている本(たぶん)なのだけれど、その中の心に響いたいくつかの文章。

「生きているとは、すでに承認されていること」

世界があるのは、神がそう望んだから。つまり神によって承認されている。「世界に存在するものは全て、すでに承認された存在としてこの世にある」のだそうだ。

これを読んで、そりゃそうだよなー、いなくていいなら最初から存在しないよなーとすとんと腑に落ちた。自分が存在している=自分が存在していてオッケー。「自分なんていてもいいのかな?」とかいうのはそもそも思いつく必要もない思考なのだ、と納得したのだ。私が世界にいる、それは当たり前。だって、いるんだから。

「みんなちがって、みんなダメ」

辛辣すぎて誤解を生みそうなのだけれど、自分のあるがままを受け入れず、自分は本当はこんな姿のはずだ、こんなこともできるはずだ、とかあるべき姿みたいなものを自分の中で作ってしまうと、返って人は不幸になる、ということを言っているのだ。

「だれもが『世界に一つだけの花』というより『世界に一人だけのバカ』」なんだそうだ。

中田先生、極端すぎて読んでいていてしょっちゅう、オイオイそりゃ言い過ぎじゃあ…と思うのだが、みんなダメっていうところは、みんないい、より私は納得する。

だって、誰もがみんな存在してよい存在なのは当たり前の事実で(存在することがすでに神に承認されているから)、別にその存在という事実にいいも悪いもなく、承認された存在である人間一人一人が何をしようと、別にいいも悪いもない。

善い行いをしようと、ケチくさいことをしようと、大差ないというか、しょーもない。バカがなんかしてるなーという感じなんだろう、神様から見れば。

…なんだか自己卑下につながるような気がしなくもないのだが、この本を読むと、「何やってもしょーもない地球上の全ての存在が、しょーもないまま存在しているのが承認されているのは当然で自明の理なのである」というとてつもなく安心で確固たる精神状態を得られるのである。

またこの本では言う。「ミミズがヘビになろうとするから不幸になる。」

…なんか一見嫌な言い方に思えなくもないのだけど、私は動物が好きなので、その存在がもうどうやってもかわいくていつまで見ていても飽きない。ミミズはミミズのまんまで充分魅力的だと思う。

ミミズがミミズらしい姿。猫の猫らしい仕草。ハムスターのハムスターらしい動き。

動物が、その動物らしくあるのはとてつもなく魅力的だ。

とすると、同じ動物である人間も人間らしくあれば、とても魅力的なのだと思う。

人間らしいってどういうことだろう。

誰かの話を聞いて大笑いしたり、うれしくて思わず歌を歌ったり、ちょっとした失敗をつい隠したり、ケチケチしたり、嫉妬したり、いてもたってもいられなくなって我が身も顧みず他の人を助けたり…。

うーむ、すごく魅力的だ。みんなちがって、みんなダメな人間、とっても魅力的だ。

都会のタワマンでこんな魅力的な人間がいてももちろんよいけれど、こんな「雨ニモマケズ」的な人間は、やっぱり大地の上でドタバタしているのがふさわしい。

私は人間らしくありたいから、自給自足を目指すんだなあ。

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