いつか行きたいと思っていた非電化工房の創始者、藤村靖之さんのトークイベントが国分寺であるというので、行ってきた!
今年の1月にテンダーさんのトークイベントが国分寺のオーガニックカフェ、カフェスローというところであってそれに参加したところ、カフェからのお知らせメールで今回のトークイベントがあるとお知らせがあり、藤村博士のお話を直接聞けるなんて機会はまたとない!!!と、メール受信後、秒で申し込んで、とうとう今日行ってまいりました。
ちなみに1月のテンダーさんのトークイベントも超面白かった。
さて、藤村博士の本は買ったり図書館で借りたりして何冊か読んではいたけれど、生で見るのは初めて。
間近で見る藤村博士は、自分で作った(とご自分でおっしゃっていた)黒のスモッグを着て、やや長い白髪の、笑顔が慈悲深い宗教指導者のような方だった。
トークイベントの内容は、もうすぐ出版される本の紹介。「地球の冷やし方〜僕たちに楽しくできること〜」
「問題を見るのと同じマインドセットで問題の解決はできない」アインシュタインの言葉を引用して、藤村博士は、例えばガソリン車が問題なら電気自動車を、プラスチックが問題なら生分解性プラスチックを、と考え出して解決できたような雰囲気を作るのではなく、私達の生活の仕方を変えていく工夫をしていかないといけないとおっしゃっていた。
そして、そのための「愉しい」発明や考え方を紹介してくれた。
その発明や考え方自体は、工夫があってそれでいて簡単にできるものも多く良いけれども、途中何度かデータなどを交えて話される地球規模の環境破壊や気候変動の実情については、「悪循環に入りつつある」とおっしゃっていて、やっぱりもう、だめなんじゃないのか…と感じてしまったし、実際もうだめだと言う専門家もいるらしい。
気候変動や社会システムの問題を語る専門家や知識人の文章を読んだり話を聞いたりすると、だいたい同じようなことを訴えているということを感じる。
地球環境の現状は、悲観的だ。
だけどそれを解決する新しい社会システムはまだ見つけられない。
けれども、個々の人間が自分の身の回りから始めていくより他の方法はない。
そうだと思う。けれど、もう間に合わないんじゃないのか。
マイクロプラスチックの問題、ほぼ正確に予測できる今後の気温上昇の推移…。
異常な暑さと、6月の終わりからまともな雨が降っていない今年の埼玉の夏が気候の悪循環を裏付けているんじゃないか、と怖い。
せっかく藤村博士が希望を持ってお話されているのに、ついつい悲観的な気持ちになったしまった。いかんいかん。
都会に住む人間が、少しでもできることをやってみる、ということの大切さを改めて感じた。
藤村博士、いつまでも元気でいてほしいです。
次は非電化工房に行きたい。
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