10月3連休の今日はスポーツの日、竹を取りに行ったり稲刈りなどで最近よく通っているさいたま市桜区塚本郷というところに、昆虫調査のイベントに参加してきました。
イベントはこちら。
今日覚えた昆虫たちとその特徴
専門家の方がいらしてくださり、みんなでこの時期にいる虫を探してみるというイベントです。
参加者はほぼ全て虫好きの子どもたちとそのご家族。虫が取り立てて好きというわけでもなく、単に自然に関する知識がほしいといういわば好奇心だけの人間は私ひとりっぽい。まあ理由はなんでもよいでしょう。虫探しにレッツゴー。
みんなで歩き始めて、専門家の先生が早速教えてくれました。こちら、エノキの実生についていたアカボシゴマダラの幼虫。
アカボシゴマダラ。この子外来種なんですよね。日本では奄美群島にいる種類らしいのですが、この辺にいるアカボシゴマダラは奄美のではなく、中国の由来なのですって。誰かが意図的に中国から日本に持ってきて、それが繁殖して今結構問題になっているのです。
成虫の蝶々はアゲハみたいでオレンジの斑点がついていてすごくきれいなんですけどね。
ピンボケですみません。こちらが、どっちかがアカボシゴマダラで、どっちかがゴマダラチョウの幼虫。
お互い向き合ってお互いけっこう嫌がってるの図。オマエどっか行けよとかやってるっぽい。
ゴマダラチョウの幼虫もエノキが好きなんですけど、ゴマダラチョウの場合は太くて大きいエノキが好きで、アカボシゴマダラの幼虫は小さいエノキの葉が好きなのですって。
エノキの葉っぱ、虫が好き。よし覚えた。
エノキはそこらじゅうに実生が生えてますからね。食害されているエノキを見かけたら、イモムシがいないか探してみましょー。
そして、教えてもらった台座の話。写真のように、幼虫が葉っぱの上にいるでしょう。幼虫は実は、自分のいる下や周りに糸のようなものを吐いて安定させてそこに住んでいるのですって。台座というそうです。その台座の上に普段はいて、周りの葉っぱを食べに出勤して台座に帰るのだそう。大雨でもその台座の上で耐えるらしいです。
ウラギンシジミ。裏が銀色だから。オレンジ色の紋が見えるので、オスだそうです。
この子を捕まえたところは、薄暗い竹林の中でした。放置された竹林なので、常緑樹もある場所。
それもそのはず、ウラギンシジミはアラカシなどの木で越冬します。幼虫は春に生まれて、マメ科の植物を食べて成長するそうです。
生えている植物によって、生息する昆虫も予測できる。いろいろ分かると面白いですよね。
ふと見上げると、スズメバチの巣!こわー。でもここは住宅地と離れた場所ですので、特に駆除とかはしません。
アメリカザリガニ。こちらもおなじみ外来種。アメリカザリガニは田んぼの畔に穴を開けちゃうからやっかいなのだそう。
こちら、アカメガシワの実生にくっついていた演技派。枝になりきっているつもりのクワエダシャク。シャクガの仲間だそうです。
大きめの網を持って、子どもたちは張り切って歩きます。いつ見てもいい景色。さいたま市最後の里山、塚本郷。
どうやって、生き物の名前を覚えていくか
約2時間、普通に歩けば5分の距離をみんなで虫を探しながらゆっくり一回りしました。
ご紹介した昆虫の他にも、アキアカネとかヌマガエルとかカマキリとかイナゴとか色々いました。
さて、昆虫の名前を覚えると言っても、種類も膨大で、知らない人間から見たら「ガだな。」「イモムシだな。」「トンボだな。」くらいで、それ以上の区別はつきませんよね。
まあ図鑑で調べればよいのですが、草も木も鳥の名前も知りたいとしたら、もう何から調べてよいやら途方もない気持ちになります。
そこで、この2年くらいで自分に定着してきた方法。
知ってる人と一緒に歩くチャンスがあったら、その人が教えてくれたことだけ覚える。
今日だったら、専門家の方が色々教えてくれたけれど、その中で私が覚えられたことはこの記事に書いた、アカボシゴマダラとオオムラサキの幼虫、ウラギンシジミ、クワエダシャク。
膨大な昆虫の種類の中の、たったの3種類。だけど、このようなことを例えば1年に2回でもできれば、1年に6種類覚えられる。3年やれば18種類。
といった感じで、草も木も鳥も覚えていくと、気がつくとけっこう知ってる状態なんですよね。
あと、そうして口頭で教えてもらう知識って、たいてい豆知識とともに教えてもらえるんですよね。例えばアカボシゴマダラは小さなエノキが好きとか。
関連知識とともに覚えると記憶に定着しやすい。これは暗記の鉄の掟ですよね。
道端の動植物の名前が分かると楽しいです。
さて、またまたピンボケですみません。子どもたちが昆虫を探している横で、私はひとり気になった草を図鑑で調べながら歩いていました。で、こちらはたぶんアレチヌスビトハギ。
たぶんね。
先日、雑草の名前を覚えるイベントも参加してきたのです。そちらもこれから記事にしますので、ぜひ読んでね。