神代植物園という東京都調布市にある植物園をTwitterでフォローしている。少し前に「ミツバチの蜜源植物を育てよう」という講座のお知らせをTwitterで見て、さいたま市から調布市ってけっこう遠いのだけど、つい興味をそそられて、近くの人が行くであろうこのイベントに申し込んで行ってきた。
まずはメインの植物園のほうを見て回る。
広い。バラもツツジも梅も園芸植物はなんでもありそう。温室の中の植物も豪華。
もともとは戦前に避難場所として東京市がこの緑地を確保したのだけど、戦後の農地開放で3分の2を手放し、その後再び一部を都が買い戻して今のような植物園になってると看板に書いてあった(ウロウロの記憶)。
さて講座は、メインの植物園のお隣にある、植物多様性センターというところ。
まずはミツバチの生態を教えてもらった。
一つの巣にいる女王蜂以外のハチって、メスが9割だって知ってました?働き蜂はみんなメスで、オスの蜂は1割しかいないのだそう。
暑いときは巣の入り口でみんなで羽を羽ばたかせて風を送ることによって巣の中を涼しくするのだけど、まず水場で水を含んでそれを巣の入り口で口から出してから羽を羽ばたかせて、気化熱で冷やす。頭いい。
ミツバチの体温は34度くらいあるんだって、冷え性の女性くらいの体温だそう。(冬は26〜7度)
そして、ミツバチから得られる様々な恵みについて。言わずとしれたはちみつから、花粉、蜜蝋、ローヤルゼリー、蜂の子、プロポリス、蜂毒まで。
蜂にさされた時の毒って、「蜂針治療」というように世界各国でミツバチの毒で治療を行っているらしい。
はちみつは非常に殺菌作用があって、純粋なハチミツは100年たっても腐らないんだって。そして約190種類の栄養を含んでいる。
本場のカヌレって蜜蝋を使っているって知ってました?私は小さいプリンの形をした黒い甘いやつだな〜くらいの認識しかありませんでした。
女王蜂は毎日ローヤルゼリーを食べているから寿命が3年くらいあるらしいのだけど、私は美味しくないものには興味ないので、これはスルー。
スーパーで見られる食品の7割は蜂やチョウの受粉のおかげなんですって。昆虫超大切。
さて説明の後は、外へ出て、蜜源植物であるレンゲの種まきと、同じく蜜源植物であるクリの木の実生の移植。
クリの花はミツバチが好きなのだそう。クリの木の花のように一つ一つは小さいけれど、連なってたくさん塊になって咲いている花は、ミツバチが次から次へ蜜を吸うことができるので、ミツバチ的にコスパが良い。
その他、この植物園でミツバチが花の蜜を吸うのを確認した植物をスライドで見せてもらった。
オオカナメモチ、トチノキ、エゴノキ、ネジバナ、サンゴジュ、シロツメクサ、ムラサキシキブ、カタバミ、ニオイウツギ、ウツギ、クリ、テリハノイバラ、チダケサシ、ナンキンハゼ、ハマゴウ、ツルボ、ハマカンゾウ、ナワシログミ。
春夏の花がほとんどだけど、冬でも花があればハチは来てくれるんだって。
お土産に、トチノミと、深大寺養蜂園で取れた100%ハチミツ、レンゲの種子をもらった。
レンゲは市民農園のすみっこにまいてみようかな。レンゲは温かくて日当たりの良いところが好きだそうです。
ミツバチの好きそうな花がわかったので、機会を見つけて植えられるところに植えてあげて、ミツバチが本当に来たら大興奮だろうな〜と想像して楽しくなった。うん、それ、これからやろう。
身の回りのもので暮らす。ミツバチがその辺の花の蜜を吸ってハチミツを作る。昔の当たり前の知識を知るために。無料メルマガ講座やってます。