昨日は、我が家から6キロほど離れた田んぼの水路清掃のお手伝いボランティアに参加してきました。
場所はこちら。さいたま市桜区の塚本郷。
荒川堤外地と呼ばれる、堤防の中の田んぼ。この写真を撮っている背中側は住宅街、堤防を登って見渡すと一気に視界が開けてのどかな田園風景が広がる、とてもすてきな場所です。
そこの水路清掃。水田では、毎年この時期に必ず年に1度の水路清掃をするそうです。
人手はいくらあってもよいようで、私もどんな感じなのか見てみたかったので、参加してきました。
集合時間に集まって、作業する場所まで連れてきてもらうと、すでにみなさん始められています。
まず、畔の雑草を刈払い機で刈って、水路に落ちた雑草は熊出て水路の両脇にかき出し、スコップで草の下の泥をすくいます。
スコップで水路の底を掘ると、3cmほどの泥がスコップの上に乗ります。
すくった泥は、あぜの片側に出していきます。
刈払い機で草を刈る人、熊手で草をかき出す人、スコップで泥を出す人。
みんなで手分けして、田んぼの西側の水路と東側の水路、数人ずつに分かれて作業を進めていって、最後は真ん中で合流する。
といった流れで、作業は進んでいきました。
で、スコップで泥をかき出す作業。これがなかなかの重労働でした。何しろ、広い。
全員で20人くらいで、3時間ほどかかりました。
これは、水路の水源の小屋。水源とは井戸のことで、この小屋の中にはポンプがあります。この井戸から水を組み上げ、水路に水を行き渡らせるそうです。
こちらが小屋の中。井戸は60mほどの深さにあり、ポンプはもう少し上の30mくらいのところにあるのだそう。
50年くらい前にここの水田の農家さんたちが自分たちで作ったそうです。
自力で60m掘るってどうやるんだろ??
作業が終わり、みんなで集まって休憩。
一緒に作業をした農家さんに素朴な質問をしました。
こんな大変な作業は日本中の米農家さんはみんなしてるんですか?機械とかは使えないんですか?と。
みんな、してるよ、とのこと。一年に数回しかやらないし、機械を作ったとしても特注になってしまうだろうから割りが合わないから、人がやるしかないだろうね。と。
そ、そうなんだ。こんな大変な手作業をやってお米が食べられるのか…
改めて、日本の米農家さんに感謝の気持ちが湧き上がります。
休憩していると、井戸のポンプが開き、水路に水が流れてきました。
流れてきます流れてきます。今日はきちんと流れるかを確かめるために試験的に流すのみ。これから水田を耕して、肥料を施す人は施して、畔をしっかり固めて、それから水路に本格的に水が流れます。
各水田の堰を開けると、水路から水田に水が流れて行って、いわゆる水を張った水田になるのです。
この一帯が水を張った水田地帯になると、本当に美しいそうです。
水を張ったところを見に行ったら、またブログに書こうと思います。
家に帰って、お土産にいただいた畔に生えていたノビルをいただきました。
天気もよく、身体も動かせて、たくさん学べて、充実した1日でした。