我が家の長毛ハムスター、うにちゃんの体調が悪い。まだ1歳6ヶ月、ハムスターの平均寿命は2〜3年なので、まだまだなのだけれど、もしかしたらそこまで生きるのは難しいかもしれない。
地下型巣箱でのうにちゃんの様子
うにちゃんは地下型巣箱で飼っている。
地下型巣箱は桐の集成材を使って自分で作った。詳しいことは以前書いた。
地下型巣箱は、開発者入澤さんの考えに全面的に賛成するので、自作して使っている。
ハムスターはうにちゃんを含めて3匹飼った。飼い方は未だに分からないことだらけだ。つかむと大暴れされるのが分かっているので、触ったこともない。本当は体重を測ったり健康チェックするためには触れたほうがよいのだが、無理に触って怖がらせて逃げられたりすると面倒なので、触らず動かず、遠巻きにそっと見守る(ハム的に)巨大な石のように振る舞うのに徹している。
私は、ハムスターをどうしても普通のケージで飼えなかった。水槽のような一般的なケージで飼うと、ハムスターはずーっと出られるところを探している。その姿を見ているのがつらいのだ。
地下型巣箱にすると、ハムは比較的落ち着く。ハムスターの本能をかなり使うことができるから。本能とは
・地下で生活する
・食べ物を集めて貯蔵する
・地下の部屋を自分でカスタマイズする
といったようなこと。
普通のケージの底に穴を開けて、その下に地下型巣箱を置いて、ハムスターは地上と地下を行き来する。餌を地上に撒いて、ティッシュのちぎったのも置いておくと、ハムスターはみんな集めて部屋に持ち帰り、ティッシュで寝床を作ったり、巣箱の貯蔵部屋に餌を集めたりする。それから、部屋の入り口の丸い穴を自分好みの大きさにかじって広げたりする。
そんなわけで、朝などは巣箱の中からガリガリ、ガサガサと色々な音が聞こえる。朝から忙しそうである。
ハムスターはすごくかわいい姿なのだけれど、犬や猫よりも人に馴れないし、本能が強いと思う。ペットショップなどでは、ハムスターの遊び道具みたいな物がけっこう売られているのだが、私は声を大にして言いたい。ハムスターはそんなに暇ではない。
ここ数日のうにちゃんの様子
とはいえ、ユーチューブなどで人によく馴れたハムスターもたくさん見る。だから私の飼い方がよいとは決して思わない。
それどころか、今、うにちゃんはかなり危ない状態だ。ここ数日、ほとんど地上に出てこなくなってしまった。
昨日の朝4時、ようやく出てきたうにちゃんは、なんだか動きがヨロヨロしていた。
よくない状態だ。前に飼っていたハムスターは死ぬ数日前、かなりヨロヨロしていた。
こんなとき、地下型巣箱だからかな、と考えてしまう。
地下型巣箱はハムスターの本能をすごく考慮した飼い方なのだけれど、やはり自然の中の地下とは違うので、どうなのかな?と思うこともある。
1つ目は、掃除の問題。ハムは巣箱の中の決まった場所でおしっこをするのだけれど、私は3日に一回そのおしっこをした部分の砂を変える。ハムスターはあまり水も飲まないのでおしっこも少ないけれど、毎日は掃除しないので、ちょっと巣箱全体が臭くなって、湿度にも影響あるのかなと、常に気になる。
2つ目は、えさの問題。地下型巣箱で飼うと、ペレット状の餌を貯蔵するとカビてしまうので、ペレット状のハムスターフードのようなものはあまりあげず、ひまわりの種やかぼちゃの種などをたくさんあげることになる。一般的なハムスターの飼い方では、肥満や病気防止のためにひまわりの種は少量にする、と書かれていることが多いので、地下型巣箱では一般的な飼い方と逆になってしまう。
回復を願い、豆腐をあげる
でも私はどうしても、普通のケージで、ひまわりの種もほとんどあげず、ペレットだけあげて飼うという飼い方をできなかった。ペレットも、ペレットしかあげないとまあ食べるけど、ペレットとひまわりやその他穀類を並べてあげたら明らかにペレット食べないし。たぶん本当はそんなに好きではないのではないかと思う、ペレット。
たとえ環境的に完璧でない部分があったとしても、うにちゃんに地下型巣箱をあげてよかったと思っている。
お嫁さんは見つけられなかったけれど、たくさん餌を集めて、部屋を模様替えしたり、寝床を作ったり、6畳和室の中を餌を集めて走ったり、ニセとはいえハムっぽい生活を送ってもらった。
どんな飼い方をしたところで、人間のエゴでしかない。私だって、結局はハムを閉じ込めて飼っていることに変わりはない。
遠くない日に、出てこないうにちゃんを確認するために地下型巣箱をあばくときが来るかもしれない。
その日が来ないために、なんとなく栄養がありそうな豆腐を地上の餌皿に置く。今日もどうか取りに来てほしい。