今年の夏は暑かった。もう地球が終わるんだと毎日思っていた。関東地方は永遠に夏だと思っていた。
雨が降ると、いきなり寒くなった。秋を通り越していきなり冬が来やがった。(無意味に言葉遣いが悪くなる)
実家の外猫たちは大丈夫かな。毎年夏が過ぎて涼しくなると、夜の気温の低下が気になり始める。
親の薬を届けるために実家に行ってきた。
手前から、おじじ、シャムくん、チャータくん。いつもの面々がいつものようにグダっとしていた。
シャムくんだけは野良猫とは思えないほど触れる。シャムくんをなでてみると、毛並みはいつもどおりで鼻水も出ていない。外猫にとってはまだまだ夜の気温も全然大丈夫そう。
この猫たちは、約3年前に苦労して捕まえて去勢手術をした猫たち。
当時はもっとたくさんいた。全部で15匹くらいは捕獲器で捕まえて獣医さんに避妊去勢手術をしてもらいに行った。
冬は大きめの発泡スチロールの箱をいくつか置いて、寒さを和らげて、これでみんな大丈夫だと思ったし、実際に写真の猫たちは今も平和にしている。
部屋に閉じ込められている飼い猫よりも、寒さをしのげてご飯もきちんともらえるなら外猫の暮らしも悪くないのでは、と思っていた。
けれど、やっぱりそう単純に断言はできないと感じている。
この3年、手術した猫は目に見えて減っていった。
猫には縄張りがあるみたいで、突然いなくなる猫が何匹もいた。縄張り争いに負けてしまうみたいなのだ。争いに負けてどこに行ったのかは分からない。他の家でご飯をくれるところはあるのだろうか。
それから、車にはねられて亡くなった猫。
実家は車が通る道路からは7,80mは離れているので、実家の庭にいる分には車の心配はない。でもやはり縄張り争いで庭にはいられなくて、7,80m先の道路に面した近所の家の庭にねぐらを持って、ご飯のときだけ実家に通ってくるという暮らしに追いやられたメス猫がいたけれど、ねぐらは道路に近いから、車にはねられて死んでしまった。
今年の夏は新参のメス猫がいた。その猫はまだ手術ができていないので子猫を連れていた。でもこの夏の暑さなのか、カラスに襲われたのか、今は子猫はいなくてそのメス猫だけ。
平和そうに見えるけど、外猫の世界は大変そうだ。外猫の寿命は3〜5年と聞くけれど、実際この3年で今もいる猫は写真のおじじ、シャムくん、チャータくんくらい。
3〜5年は、確かにそんな感じだなと思う。
対して、飼い猫の平均寿命は約14年。一生外に出られない飼い猫と、自由に好きなところに行けるけれど命の危険が常にあって実際に飼い猫よりもずっと寿命の短い外猫。
やっぱり飼い猫のほうが幸せだよな、と思いつつ、庭でぼんやりしているシャムくんを見て自由に好きなところに行ける外猫が1日でも長く生きられることを願わずにいられない。
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