中国への印象は変わったか

以前に、初めて中国大陸を旅行したときの衝撃的な経験を書いたことがあった。

ブログを読んでくださっている方から、その後中国への印象は変わったのかそれともそのままかといったご質問をいただいたので、そのことについて書かせていただきたいと思います。

(貴重なご感想いつもありがとうございます!!)

印象ですね、変わりましたとも!!

台湾ではなく、中国大陸(北京ですけど)に初めて行ったのが1997年。土ぼこりの道路、ブイブイ言わせる大量の自転車民たち、やたら声が大きい早口の人たち、愛想よくないにも程がある、だけど食べ物がめちゃくちゃ美味しい、そんな中国。あのときの衝撃は中国のエネルギーが生み出すものだ、と思っていた。

だから、中国に行けばいつでもあの衝撃を味わうことになるのだ、と思っていた。

目次

2013年〜広州市

初めての中国旅行から20年弱たった2013年から5年ほど、夫の広州駐在に帯同して、家族で広州市に暮らした。

久しぶりの中国。広州に来ての印象。

…なんかつまんないなーー。

広州はとても近代的な都市だった。日本よりもずっと高いビルがばんばん建っていて、スタバみたいなカフェがたくさんあって(もちろんスタバもたくさんある)、どの道路も片側3車線(つまり両側で6車線)、交通量が多く、地下鉄も発達している。

洋風の建物が立ち並ぶ通りもあり、おしゃれな街並み。

来て最初の頃こそ、ケーキを買って食べたら「うわ、まっず!」ということもあったけれど、そんなこともすぐなくなってちゃんと日本と変わらない美味しいケーキを食べられるようになった。

街の標識や看板は中国語だから確かにここは中国なのだけど、おかしい、ここは便利すぎる。イオンにはプライベートブランドもばっちり置いてあるし、日本とあまり変わらないではないか。それどころか、スマホの決済は日本よりよほど進んでいて、中国だと現金で買い物する場面がほとんどない。

私が暮らしていたのは5年ほど前までだけれど、その時にすでに「路上生活者もQRコードで物乞いしている」というジョークがあった。

レストランのサービスも良く、店を出るときは「欢迎再次光临」(またのお越しをお待ちしています)は当たり前、「祝您身体健康」(健康をお祈りしております)まで言われることもある。

住んでいた広州のマンション。真ん中の庭にプールがあり、庭を囲むように4棟の居住棟がある。

旅先で求めるもの・非日常

20年前学生の時に行った北京と2013年の広州。距離もだいぶ離れていて文化も言葉も違うので、印象が違うのも当然なのかなとも思うのだが、それでも現代の中国はなんかこう、普通の国になったなーという感じ。

初めて行った北京は、ろくに言葉を話せない旅行者には、何をするにも大変なところだった。

でこぼこな土の幹線道路。道路沿いの商店が並べている日用品は正直欲しいと思えるものは何もないような質のものばかり。街灯もないので、夕方になれば店がまだ営業していても薄暗い。店の照明が暗いから。

自分で商品をレジまで持って行ってお金を出せば買えるような店は本屋さんくらいで、それ以外の食べ物はみな、店員さんにこれがほしいと注文して初めて買えた。売れても売れなくてもどっちでも良さそうな店員さんから覚えたての中国語で買うのは毎回一苦労。

絶対すごい歴史建造物だろうに、崩れ落ちてそのままになっていた北京旧市街の城壁の一部。

パンタグラフが外れたからと言って、突然その場が終点になって客を下ろす路面電車。

世界的観光地なのに、旅行者に全く関心のない、活き活きとした北京っ子たち。

それは、開発されていない、消費されていない、都市化されていない、活き活きとした日常、私にとっては非日常だった。

それはもう、現代中国の、少なくとも外国人が行けるような場所には、もう存在しないだろう。

発展し、豊かになり、開発されたから。もちろんその過程で様々な問題はあるが、それはまた別の話。

でも生活するのであれば、そのほうが絶対に良かった。小さな子供がいて日本とあまり変わらず生活できるのはとてもありがたいことだったから。

広州の超美味しいローカル店。

消費されない街など存在しない

広州にいる間、カンボジアを旅行したことがあった。

国道がアスファルトではなかったシェムリアップ、バイクが行き交う今まさに開発されつつある活気のある街並みは、あの頃の北京を少し思い出させた。

街全体が遺跡のような街で、まるでなんでもないように放置されている遺跡もいくつもあった。そんな街で私が気になったのは、

まさに開発されている街の中に取り残されたような水場に、まだたくさんのオタマジャクシが泳いでいたこと。

むき出しの遺跡、開発により分断されつつあった自然、あちらこちらに出来ている外国人が好みそうなおしゃれなショッピングモール。

その場でしか感じることのできない、タイムスリップしたような懐かしい非日常。

車やバイクを縫うようにして走るトゥクトゥクから街を眺めながら、この街でもまもなくそれはなくなるんだろうな、と思った。

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