冷凍ライチより断然美味しい生ライチ〜広州の思い出〜

ブログを読んでくださっている方から、中国の話も聞いてみたいという貴重なご感想をいただいたので、6,7年前に住んでいた中国は広州市のことを思い出してみようと思う。

目次

ライチのトラウマ

私はライチが大好きだった。高校生くらいの時に初めて冷凍のライチを食べて、世の中にこんな美味しい物があるのかと、それ以来ビュッフェなどでライチを見つけるとすかさずたくさん取ってきたものだった。

大好き「だった」というのは理由がある。

広州に住むようになって、あんなに美味しいと思っていた冷凍のライチが、本場のライチの味には比較にならないことを知った。正直、冷凍ライチはライチではない。6月から7月、広東省や福建省など中国の南の地域ではライチが旬を迎える。住んでいた広州でも、この時期になるとスーパーでも市場でも大量のライチが売られるようになる。

広州のイオンのライチのコーナー

旬のライチは当然冷凍ではなく、取り立てだ。ライチは旬が1ヶ月ほどと短く、足も早いため、長距離の輸送には向かないようで、だから産地の近くでしか生のライチを食べられないらしい。

広州がライチの産地の一つと知った私は、初め狂喜した。生のライチはとんでもなく美味しい。皮を剥くと身はプリッとしていて、冷凍のライチのように水が出てきたりしない。あの甘いライチの味がくっきりと感じられる。しかも非常に安かった。500gで500円いかないくらい。

広州で暮らして初めての初夏、子どもが学校に行っている間、私はボールいっぱいのライチをご満悦で食べた。中国語の先生や中国人のママ友には、ライチの食べ過ぎは具合が悪くなるから良くないよ、ほんとに気を付けたほうがいいよ。と言われた。でも、そうは言っても気を付けながらなら大丈夫でしょう。と、1日めにボールで一杯、翌日もボール一杯、次の日もまだ残っているのをいくつか食べ…、と食べ続けた3日目の晩、突然の下痢^^;

そして、翌4日目は頭痛とだるさで起き上がれない。体温を測ると、37.5度。微熱。

ライチを食べすぎて、丸1日風邪のような症状で寝込んだ^^; 中国語の先生に話すと、ほれごらんみたいな顔をされた。

ライチって、ほんとに強いんだよ、と言われたのがどういうことなのかということを知った。それ以来私の胃もだいぶ懲りたようで、その後はライチをいくつか食べると、胃の中に鉄でもあるかのように重く感じて、怖くてそれ以上食べられなくなってしまった。

その後、ライチ狩りという、ライチの木からもいでそのまま食べるというライチ好きには垂涎もののイベントにも何度か参加したが、何も知らない頃のように無邪気に食べることは出来ず、まだいけるか?もうひとつ大丈夫か?とおそるおそる食べていた。

ライチの食べ過ぎは、なかなかのトラウマになった。

マンゴーの木

ライチは南国フルーツのひとつだが、南国フルーツといえば、やはりマンゴー。広州はマンゴーもたくさん売っていて、街路樹もマンゴーだった。

住んでいたマンションの前の通りの街路樹のマンゴーの木

やはり6月とか7月だったと思う。街路樹のマンゴーもたわわに実る。日本だったら、背の高い街路樹は枝が落下したりして危険だからあまり植えられないと思うのだが、広州の街路樹はかなり背の高いものばかりだった。確かに危険といえば危険なのだが、私はそういう中国のおおらかさがどちらかというと好きだ。

マンゴーの木も背が高く、たまに実ったマンゴーが落ちてくるのだが、地上に落下する音が爆弾のような大きなとんでもない音がして腰が抜けるかと思った。運悪くあれに当たったらひとたまりもない。

住んでいた地域は広州でも割と新しく開発された地域で、街並みは現代的でなかなかおしゃれな雰囲気だったが、ぼんやり歩いていたらマンゴー爆弾が落ちてきかねない。街ゆく人がなぜこの爆弾を回避できるのか。自然と身につけた勘でもあるのだろうか。ぼんやり歩いていても大丈夫な日本の道路にありがたみを感じた。

民間伝統工芸

地下鉄で1時間ほどで行ける地元のテーマパークで遊ぶ幼き日の子どもたち

海外から行くほどでもないが、近隣から行くのにちょうどよいテーマパークのようなものはどこの地域にでもあるが、住んでいるところから地下鉄で1時間ほどで行ける嶺南印象園というテーマパークは地元からいくにはちょうどよい遊び場だった。

嶺南というのは地域の名前で、ウィキペディアによると、広東省、広西チワン族自治区、海南省全域と湖南省と江西省の一部を指すらしい。

嶺南印象園はそのあたりの地域の昔の街並みや食べ物や文化を再現したようなテーマパークだった。が当時はあまりそんな意識もなく、「なんか中国っぽい」というのが楽しくて、子どもたちを連れて週末よく行っていた。

そこで子どもが必ず食べていたのが、飴細工。

バケツのような入れ物にドロドロに溶けた水飴がはいっていて、石の板に水飴をたらして形を作る。職人さんが子どもたちからリクエストのあった動物などの飴をその場で作ってくれる。

長女リクエスト「パンダ」
長男リクエスト「亀」

10元だったと思う。当時のレートで、200円弱。安い。

作ってほしいもののリクエストを中国語で言うのは親の役割だった。飴の屋台に群がる中国人の子どもたちに混じって、おどおどしていたらいつまでたっても自分たちの注文の番は回ってこない。中国人の子どもたちの「〇〇つくって!」と職人さんの「分かったよ〜」の〇〇の部分以外の部分は何言ってるかたぶんあまり聞き取れていなかったと思うのだが、とにかく注文をしなければ。

中国人の子どもたちを大人の権力で蹴散らしたりせず、かといって遠慮して順番が回ってこなくて自分の子どもたちに不満を持たせないように、手加減なしのネイティブ日常会話に割って入るのはいつも緊張だった。

豊饒の地、広州

北京など中国の北方は、乾燥して土埃のイメージだが、生活していた広州は南方で、気候は温暖、春から夏の雨季は雨量も多く、植物がモクモクと成長していた。

烏龍茶の生産もさかんで、本格的な中国茶も手軽に飲めた。すごく豊かな土地だったと思う。

いつか、また行ってみたい。

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