ここは、さいたま市の知られざる里山。ここでハチクの整備をしたりなんだりで、最近わりとよく行っている場所です。
前に来たのは2月だったので約2ヶ月ぶり。すっかり春めいていた。
おー、つくし!
こちら、ハンノキ林。水辺を好む木。
道の向こうに小さな薬師堂がある。新芽が芽吹いて、緑色がさわやか。
歩いていて、突然懐かしい感覚にとらわれた。ここの風景はなんだか、「丸い」。
なぜ「丸い」なんて思ったのかな、と考えて、ここにはコンクリートが見当たらないことに気がついた。
写真だけだと伝わりにくいけれど、鳥の声や虫の声、野草など生き物がたくさんいるのも感じられる。
そして懐かしいと感じたのは、子供の頃に見ていた風景と似ているからだ、小学校に上がる前くらいに見た風景、感覚を思い出した。
実家のすぐ近くの田んぼはちょうどこんな風景で、春になるとオタマジャクシをとったり、セリをつんだりしていた。
小さなエビもいたような気がする。
やがて田んぼはつぶされて、でも市街化調整区域なので特に建物が建つわけでもなく、空き地のままだったので気が付かなかったのだけれど、すっかり生き物がいなくなっていたんだなあ。
生き物がたくさんいるところにいて初めて気がつく、普段の生活の場にいかに生き物の種類が少ないことが。
この里山、いつまでもこのままでいてほしい。