先日、秩父の山の雑木林整備ボランティアの際、バイオネストを作ってきました。
バイオネスト。初めて聞く言葉でした。
バイオネストとは、剪定枝などで枠を作り、その中に落ち葉や枯れ枝を入れるとそれらが土に還るという、コンポストの一種だそうです。バイオは生命、ネストは巣。そう、巣のような見た目だからバイオネストというのだそう。
と、最初の説明だけ聞いても「コンポストが巣のようになってる?どういうこと?」と??だったので、興味津々でバイオネスト作りに参加しました。

まずは枠づくり。こんな感じのけっこう太い枯れ枝を拾ってきます。ここはクヌギ・コナラその他落葉紅葉樹の雑木林なので、こんな枯れ木はいっぱいあります。みんなで拾います。

太めの枯れ枝を拾ってきたら、丸く並べます。
この時点で何か胸の奥から湧き上がるワクワク感。人は丸を見ると、原始よりの遺伝子が蘇る…(けっこう本気)

どんどん重ねていきます。コツは、枝の向きを合わせること。丸い形を作っていく際、枝と枝、つまり枝の先の方と根元を編むように重ねていくこと。

どんどん積みます。うーむ。もともと落ち葉で敷き詰められたような雑木林の地面なので、写真だと同化しちゃってわかりにくすぎなんですけど、丸く囲んでいる壁がどんどん積み上がっているのですよ。だんだん積み上がってきたら、枝同士を編むように刺していって固めていきます。

できあがり。なんですけど、写真だとネスト感ないですねー汗。落ち葉だらけの地面なので、葉っぱもついた枯れ枝で組まれた壁が同化しちゃってます。
実物は、でっかい丸ーい巣ができて、壮観なんです!
丸いオブジェを見て、古代よりの遺伝子が興奮に湧き立つのです!!
で、この丸の壁の中に落ち葉をどんどん入れると、落ち葉が土に還って素晴らしい腐葉土ができるというわけ。
7、8人で作ったのですが、枝を拾っては丸い壁に刺しを繰り返し、みんなで丸の周りをぐるぐる回るその姿は何かの儀式のようで、私は心の中で密かに縄文人になったつもりになっていました。あ、縄文人は別にバイオネスト作ってないと思います。
さてこのバイオネスト、いいですね!!鉄の枠で作った落ち葉コンポストは知っていたのですが、枠を枯れ枝で作れば、鉄枠という材料すら必要ないし、壊れても元々枯れ木だからあまりショックでもないし、全部土に還るからいつでも壊せるし、超簡単に作れるし、こんな落ち葉コンポストがあったなんて。
目からウロコです。
みんなで作るのも楽しいし、一人でも作れる。
ご自宅の庭の落ち葉が気になる方、お手軽に作ってみてはいかが。
バイオネスト、これはおすすめです。

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